当院では、従来の西洋医学に基づいた治療の他に、鍼やお灸、漢方、推拿などを用いた東洋医学(中医学)的な治療も行っております。
東洋医学(中医学)とは、人では2000年以上前から中国で行われてきた伝統医学を起源とし、人や動物が本来持っている自然治癒力を引き出すことにより、健康の維持や病気の治療をめざす医療です。
近年、犬猫に対してもその治療効果が認められ、ストレスや負担の少ない治療という事から、鍼灸、漢方治療が取り入られるようになってきました。
一般に腰痛やヘルニア、肩こりなどが対象と思われがちですが、免疫力を高めたり、身体や精神のバランスを整え、リラックス効果もあるのでどんな病気の子でも対象です。健康な子も健康維持、病気予防のために行うこともできます。
薬や手術に抵抗がある方、薬がなかなか効かないやめられない、ガンができてしまったが高齢で手術ができない・・・など、一度鍼灸、漢方治療を試されたい方はぜひご相談ください。
鍼灸治療の一例
交通事故により下半身麻痺となったしろにゃん、お灸中。最初は完全に麻痺していましたが、最近は元気に足を動かすようになりました。お灸大好きしろにゃんです。猫ちゃんはお灸が好きな子が多いです。
チワワのハヴィさん、椎間板ヘルニアで歩けなかったのですが、鍼灸治療を行い2週間ほどで反応が見られ、今は元気に走りまわれるようになりました!
ハヴィさん自宅でお灸中。気持ち良くて寝ちゃいそう。
M.ダックスの楽ちゃん
治療内容:鍼灸治療(週1~2回)、レーザー、サプリメント
椎間板ヘルニアで後ろ足が動かなったのが、1週間でだいぶ改善されました。
Q.治療前の様子を教えてください
A.後ろ足がからまり歩行困難。うんちやおしっこの時も途中で倒れてしまう状態。食欲もなかった。
Q.動物にも鍼灸治療があるのはご存知でしたか?
A.いいえ。ヘルニア=手術しかないと思っていた。
Q.鍼灸治療を行ってみてどうでしたか?わんちゃんの様子は?
A.初めて鍼灸治療を行ったときは怖がると思いきや、うっとりとした眼差しで治療をうけていた。1日冷たかった手足に温かみを感じた。2日目には病院の駐車場から、ゆっくり倒れる事無く自らの意思で院内に入っていき、3日目から元気や食欲も出始め、それ以降は転倒なく排泄したり、歩行距離や時間も増えて本人もうれしそう。
楽ちゃんは鍼灸中もレーザー中もとても大人しく気持ちよさそうで、すごく治療反応も早かった例です。当院のわんわんスタッフとも仲良く遊んでくれて、喜んで病院に来てくれるのでこちらもうれしくなります。
↑じゅうべいさんと
野良猫だった三毛猫のこまちちゃん。車にはねられて脊椎を損傷し、下半身が動かない状態で保護されました。鍼灸治療を始めて1か月ほどで少しづつ歩けるようになり、今はずいぶん歩けるようになりました。
今は先住猫のじゅうべいさんととても仲良く穏やかに過ごしています。
自宅でできるお灸やマッサージもお教えできます。高齢の子や、病気になりにくい身体づくりに取り入れてみませんか?
Q.鍼は刺しても痛がらない?
A.はい。
鍼はすごく細いのでほとんど感じません。また、敏感な子には鍉鍼(刺さない鍼)を使います。
Q.お灸で毛は燃えないの?
毛を剃ってやるの?
A.はい、燃えません。
毛の上からやるので、長毛の子や毛が白い子は少しお灸の跡が残ったり、少し毛が焦げつく事はありますが、ほとんど目立ちません。
←お灸中
Q.推拿(スイナ)って何?
A.マッサージとは少し意味合いは違うのですが、中国では推拿という手技があり、日本でいう按摩のようなもので身体の調整を行うものです。通常鍼灸と推拿の治療を組み合わせて行います。
Q.週に何回くらいやればいいの?
A.症状にもよりますが、例えば足の麻痺が重度の場合は週2~3回程度、軽度であれば週1回程度の治療をおすすめします。症状がおさまっても、数週間や月に1度でも行うことにより、再発防止や健康維持につながります。
費用、その他ご不明な点がありましたら、お気軽にお問合せください。